ヤジ豆や紅型トートバック交換

特産品をテーマに交流を深めた沖永良部(右)と今帰仁村の子ども達

特産品で交流図る
沖永良部2町と今帰仁村の児童生徒

 【沖永良部】和泊、知名両町と沖縄県今帰仁村の児童生徒が27日、オンラインで交流した。「特産品を交換しよう」をテーマに、お互いの地域で作られているお菓子や工芸品を紹介し合った。

 和泊町子ども会育成連絡協議会と知名町青少年育成連絡協議会、今帰仁村教育委員会が主催する「わらんちゃヤンバル体験交流プロジェクト」の一環。3町村は、2020年1月に友好都市提携を結び、教育や文化に関する交流連携を図っている。

 参加した島内の児童生徒27人は今月11日、3グループに分かれて地元のお菓子「ヤジ豆」と、貝殻などを使った「美ら玉(ちゅらだま)」のキーホルダー、沖永良部島と今帰仁村の名物などをプリントした手作りTシャツの3点を制作。今帰仁村の19人は、琉球紅型(びんがた)のトートバックを作った。

 27日は、和泊町役場結いホールと今帰仁村の会場をオンラインでつなぎ、それぞれの特産品の作り方や特徴などを発表し合った。

 事前に今帰仁村から届いたトートバックを肩に掛けた沖永良部の子ども達は「色が鮮やか」「きれい」と声を上げた。

 今帰仁村のメンバーは「美ら玉」を手に取り、「一つ一つ同じ物がないのが面白い」と話した。

 和泊小6年の横山珀琉さん(11)は「ヤジ豆を担当したので、今帰仁村の子ども達が『おいしい』と言ってくれてうれしかった。琉球舞踊を習っているが、衣装のことはあまり詳しくなかった。紅型がこんなにきれいだと思わなかった。大事に使いたい」。沖永良部高校2年の山田美希さん(17)は「コミュニケーションが苦手な自分を克服しようと参加した。今帰仁村のメンバーは明るくて楽しかった。コロナの影響さえなければ、直接交流したかった」と語った。