ロードキル防止啓発ポスターを持つ世界自然遺産研究会(奄美高校情報処理科)
奄高「世界自然遺産研究会」
集合場所へ配布「ふさわしい島になって」
奄美市名瀬の奄美高校情報処理科「世界自然遺産研究会」がこのほど、「ロードキル防止啓発ポスター」を制作した。11月から12月にかけて市内と瀬戸内町などの集客場所へ配布、島民の自然保護に対する意識向上を図る周知活動を展開している。配布されたポスターは各店内に貼られることになる。
同研究会は、世界自然遺産に登録された奄美大島の現状と課題を調査。市役所や野生生物保護センターへの取材を通し、ロードキル問題に焦点をあてた。メンバー5人がアイデアを出し合い、同校美術部に製作依頼しポスターを作成。
出来上がったポスターは、名瀬地区7カ所(ジョイフル入舟店・イオン・島んちゅマートなど)、古仁屋地区5カ所(海の駅・Aコープ・ファミリーマート古仁屋店など)、宇検村の安村商店、大和村のまほろば館、計15カ所に配布された。
濱田大耀さん(同研究会会長)らメンバーは、「世界自然遺産に登録された奄美だが、自然環境に対する意識が低いのではないか」「島民のロードキル問題への意識向上を図りたい」などの様々な意見を述べ、「アマミノクロウサギなどの希少種保護を通し、世界自然遺産にふさわしい島になって欲しい」と話した。
今後、同研究会は取材でのアンケートを集計。その結果と1年間の取り組みを来年2月末、校内で発表する。