奄美空港でUターンラッシュ

帰省客らのUターンラッシュで混雑する奄美空港出発ロビー

ふるさとで過ごした搭乗客ら混雑
東京、大阪、福岡線など満席

 年末年始をふるさとや観光地で過ごした、帰省客や観光客のUターンラッシュが始まった。奄美市笠利町の奄美空港では4日、旅行用のトランクやお土産袋を手にした搭乗客と見送りする来場者らで混雑、手を振って家族との別れを惜しむ姿も見られた。

 今年は、全国的に新型コロナウイルスの感染も落ち着いていることなどから、ふるさとで正月を過ごそうと、昨年に比べ多くの帰省客らが年末年始を奄美で過ごした。Uターンラッシュも例年並みの混雑ぶりで、航空各社の上り便のピークは3~5日となっている。

 奄美空港内の航空会社窓口によると、4日は東京、大阪、福岡行きは終日満席。鹿児島行きも午前の便が満席となったほか、午後の便もほぼ満席に近い状態となり、キャンセル待ちする人もいた。

 同空港1階カウンターでは手続きする搭乗客で込み合い、手荷物検査に長い列ができることもあった。2階出発ロビーでも手荷物検査場前に長い列ができ、最後まで、名残惜しそうに手を振りながら、出発ゲートをくぐる姿も見られた。

 奄美市の実家に家族4人で帰省、正月を過ごした鹿児島市の福留香織さん(36)は「去年は新型コロナ影響で帰れなかったので、2年ぶりに奄美で正月を迎えることができた。まだ、コロナが心配であまり外出は出来なかったけど、家族とゆっくり過ごせてよかった」と笑顔で話し、飛行機に乗り込んだ。

 各航空会社のホームページによると、5日の予約状況は、4日午後6時現在、日本航空が大阪(伊丹)、沖縄が満席となっているほか、東京、福岡も残り1、2席となっている。また、格安航空会社(LCC)ピーチアビエーション、スカイマークの奄美路線もほぼ満席となっている。