安田市長の訓示を引き締まった表情で聞く市職員
「感染拡大に備え対策を」
安田市長が訓示
奄美群島の官公庁や一部の民間事業所で仕事始めとなった4日、職場では職員や社員らが新年のあいさつを交わし、今年初めの業務を開始した。奄美市役所では同日、「仕事始め式」が行われ、部課長など約50人の幹部職員を前に、安田壮平市長が訓示。市内で新型コロナウイルスの感染が約3カ月ぶりに確認されたことなどに触れ、「感染拡大の局面に備え、市役所からしっかりと感染対策に努めてもらいたい。今年は寅年、大地をかけるトラのように、力強く奄美市を前に前に皆さんとともに進めたい」などと呼び掛けた。
昨年12月に就任した安田市長にとっては初めての仕事始め式での訓示となった。2023年に奄美群島復帰70周年や、奄美群島振興特別措置法の期限を迎えることから「今年は、来年の課題に向けた助走、仕込みの年。今年の準備が来年を決めることになる」と指摘。また、昨年、世界自然遺産登録されたことについては「登録後、初めての大型連休、観光シーズンを迎える。しっかりと新型コロナ感染対策を続け、多くの観光客をおもてなしできるよう地域をあげて取り組んでいきたい」と抱負を語った。
同市の仕事始め式は例年、約200人の職員らが出席して行われるが、今回は年明け早々に市内で複数の感染者が確認されたことを受け、密になることを避けるため、昨年に続き、部課長級の幹部職員のみが出席。そのほかの職員らにはモニターなどを通したライブ配信で、訓示が行われた。