徳之島・天城町で始動 近藤健介(日ハム)ら8選手

徳之島・天城町に合同自主トレーニング入り5年目。球児らの熱烈歓迎を受けた日本ハムの近藤健介選手(後列中央)ら=5日、徳之島空港で

合同自主トレ5年目 地元球児ら歓迎

【徳之島】2020東京五輪野球金メダリストでもある北海道日本ハムファイターズ・近藤健介外野手(28)らプロ仲間(近藤塾)一行8選手が5日、今春も徳之島・天城町に合同自主トレーニング入りした。空港では町当局やスポーツ少年団員たちの熱烈歓迎のエールを受け、本格キャンプとシーズンに向けて始動。20日まで滞在する。

近藤選手らの天城町合同自主トレは、近藤選手の両親がシドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子の合宿地でも知られた同町をリサーチしたのが縁。18年1月に初来島いらい今年で連続5年目の付き合いに。

今春の「近藤塾」「チーム天城」一行は、▽日本ハムからは近藤選手をはじめ、渡邉諒(26)、石川亮(26)、淺間大基(25)、清水優心(25)▽千葉ロッテマリーンズの藤岡裕大(28)▽広島東洋カープの西川龍馬(27)▽西武ライオンズの平沼翔太(24)の計8選手(順不同)。

ほかにサポート・スタッフら計14人と、地元青少年ら対象の野球講演会を昨春開くなど家族ぐるみで交流している近藤選手の父義男さん(62)ら家族など関係者4人もプライベートで随行している。

徳之島空港では、町当局や岡前野球スポーツ少年団、天城サンダーズの球児ら約40人が横断幕を掲げて出迎えた。森田弘光町長は歓迎あいさつで、近藤選手の東京五輪金をはじめパ・リーグ「ベストナイン」(ベストDH=代打部門)など活躍に、「私たちをワクワクさせていただいた。今年もスポーツ界を賑わしてくれると期待します」とエール。パワーを授ける町特産の「イノシシ肉」(目録)も贈った。

近藤選手は「(今年も)ここからスタートを切り、良いシーズンにしたい」と感謝。球児らとの記念写真にも笑顔で応じた。会見では「ここで1年が始まると思うと気が引き締まる。切磋琢磨して技術力をアップしたい」。昨シーズンは計133試合に出場(DHで65試合)し打率2割9分8厘、11本塁打、69打点をマークした。来シーズンは「自分の数字も上げて、チームとしてリーグ優勝・日本一の達成ができたらいい」と抱負を語った。

町内の民宿を宿舎に、町総合運動公園野球場と室内練習場を拠点に汗を流す。父義男さんが町内全小中を対象にした「金メダル鑑賞会」交流も予定している。