市職員ら着物姿で撮影会

一堂に会しての記念撮影

「紬の日」あわせ市民対象イベントは中止

「紬の日」を迎えた5日、奄美市の紬観光課では市職員の紬愛好家らによる集いを開催、市役所正面玄関前で記念撮影会を開き、本場奄美大島紬をPRした。コロナ警戒レベルが3になったため市民対象に予定されていたイベントは中止となった。

昼休みを利用し行われた集いには29人の愛好家らが参加、自慢の本場奄美大島紬に身を包みさっそうと登場、着物姿をカメラに収め合った。

紬観光課紬特産係長の米田大樹(ひろき)さんは自分で着付けたアンサンブル姿。「久しぶりに袖を通しましたが、良いものですね。きょうは一日紬で仕事します」と紬の良さを改めて実感していた。「紬組合の120周年の節目でもあるので、全国的に本場奄美大島紬の魅力を伝え広げてきたい」と紬の魅力発信に熱意を見せた。

米国テキサス州出身、奄美市国際交流員で紬観光課に所属しているクレーグ・レベッカ ローズジーンさん(23)も洋装に紬の着物を重ねたアレンジ着こなしで参加、「紬の勉強中です。奄美ならではの物というのも興味深いですね。龍郷柄が、今一番好きです。いろんな着こなしをネットで検索して研究中。新しい紬の魅力を発信していきたい」。山本恵理子さん(31)は、Iターン、「紬を着ると背筋がピンとして大好きです。購入も検討中」と、魅力にはまりつつある。

参加者らの着付けを手伝った窪田真依子さん(笠利支所産業振興課・38)は帯締めの代わりにベルトというおしゃれな着こなしをみせた。他にも、女性ものの羽織を着こなす男性もいた。

イベントの大きな目玉の紬の日抽選会はSNSや、郵送で昨年の12月から受け付けが始まり、本場奄美大島紬の魅力を伝える写真・動画・詩・絵画などの作品を広く募集している。今月31日まで。