「アマミノクロウサギ守るため、協力して!」

ラジオ出演し、プロジェクトを宣伝する笑顔の児童たち(左上が大熊教諭)=提供写真

渋谷愛ビジョンで放映された活動の模様(提供写真)円内はエコバックのイメージ(提供写真)

昭和女子大初等部 児童がプロジェクト企画

【東京】世田谷区の昭和女子大学付属昭和小学校(真下峯子校長)の児童が「アマミノクロウサギの保護活動」のためのクラウドファンディングを立ち上げた。その目標額と締め切りが、目前に迫っている。児童らの夢がかなうまで、あとわずかだ。

クラウドファンディング立上げ

クラウドファンディング「アマクロ守ろうプロジェクト」を広く呼び掛けているのは、同校4年2組(大熊太郎教諭)の児童36人。奄美の自然に触れる総合学習や沖縄大学の客員教授とのオンライン授業などを通じ、「アマミノクロウサギのために何ができるか」を何度も話し合ってきた。そしてたどり着いたのが、「アマクロ守ろうエコバック」の製作だ。奄美大島自然保護協議会に相談、千枚のエコバックを奄美大島の児童らに使ってもらい、保護活動への関心を高めてもらうことを目的にしている。

教え子の思いを胸に教諭は、年末の奄美へ。12月27日には、オンラインで児童3人と共にラジオ出演して宣伝活動した。「島民の方々に広くプロジェクトを知っていただき、温かく迎え入れてくださいました」と大熊さんは振り返っている。

さらに、元日から渋谷区宮益坂の大型ビジョン(渋谷愛ビジョン)で活動の模様が紹介されている。同月13日から始まったクラウドファンディングは、目標金額の40万円まで91%(36万6000円=5日午後5時現在)。「東京の子どもたちが、奄美を思って頑張っているのに感動した」などのコメントが寄せられている。「アマクロ守ろう」と検索するとたどり着ける、東京と奄美大島をつなぐ大型企画の締め切りは、11日の午後11時まで。児童らの思いは、きっと結実する。