臨時休校決定 小中学校と幼稚園

庁内の案内表示をアルコール消毒する市職員。電子掲示板には警戒レベル5が表示されている(奄美市役所、6日午後6時ごろ)

3学期始業は17日に 奄美市
保育園、学童保育は通常通り

 奄美市は6日、市内で過去最多となる30人の新規感染が確認され、奄美大島の警戒レベルが5に引き上げられたことを受け、市内の全小中学校28校と市立幼稚園4園を1月11日~同14日まで臨時休校(園)とすることを決めた。小中学校などの3学期始業は1月17日となる。保育園や学童保育施設については通常通り、受け入れを行う。また、市内の公共施設の休館措置については、7日に感染症対策本部会議(本部長・安田壮平市長)を開き、対応を協議する。

 同市では今年に入って、6日までに計41人の感染が確認されており、同日、市役所で記者会見した安田市長は「爆発的に市中感染が拡大している」とし、最大級の警戒を呼び掛けている。

 警戒レベルが5に引き上げられたことで、公共施設は原則休館、市主催行事なども中止措置が取られることになるが、市企画調整課は「一部の施設では既に利用者を受け入れているところもあり、すべてを一斉に休館にするのは難しい。各施設の管理者などと協議し、対応を決めたい」としている。

 また、市内の飲食店などへの時短営業要請について安田市長は「今のところ考えていないが、県などとも協議しながら、対応を考えたい」などとした。

 同市では同日、1日の感染者数としては過去最多の30人の感染が確認されており、濃厚接触者となった市民も多数となっている。5日には市職員2人の感染者も確認されており、市役所内の電子掲示板では、警戒レベル「5」を表示、市職員がアルコール消毒などの感染対策を行っていた。