公明党ティダ委員会 2年ぶり、WEB開催

WEBでの開催となった公明党ティダ委員会

奄美群島の振興で意見交換

 奄美群島の振興を支援する公明党奄美ティダ委員会(委員長=濵地雅一衆院議員)は12日、テレビ会議システム「Zoom」を使ったオンラインによるWEB開催で行った。群島内の市町村長や奄美群島広域事務組合の担当者、公明党の国会議員や地方議員ら約30人が参加、新年度の奄美群島振興関連予算などについて、濵地委員長が説明、地元側から地域の課題や政策要望を聞き取り、意見交換した。

委員会は毎年、この時期に実施しているが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止となったため、2020年1月以来、2年ぶりの開催となった。当初、濵地委員長らが奄美を訪れ、地元関係者らと意見交換する予定だったが、年明け以降、奄美大島で新型コロナ感染者が急激に増加したことを受け、WEBでの開催となった。

濵地委員長は、新年度の奄振関連予算が186億5千万円と前年度並みを確保されたことや、航路・航空路運賃軽減事業、世界自然遺産登録後の観光キャンペーン事業など奄美群島の置かれた状況や特性に応じた振興策が盛り込まれていることなどを報告。「地元市町村の声をしっかりと国政に届け、奄美の振興に生かしていきたい」などと述べた。

市町村長からは新型コロナの感染対策や経済対策などが求められたほか、海岸などへの漂着軽石問題、世界自然遺産登録後の観光支援などが求められた。

また、喜界町や和泊町、知名町の各町長からは島内の水道料金が他地域に比べ高くなってしまう状況が報告され、上水道事業に対しても簡易水道並みの支援を行うよう求めた。

また、沖縄と離島を結ぶ航空路線への運賃割引などの支援も要請した。