奄美市小中学校、幼稚園再開へ

奄美市の小中学校では17日から3学期開始が決まった。写真は名瀬小学校

17日から3学期開始 名瀬小は時差登校実施

奄美市教育委員会は14日、臨時休業措置をとっている市内の全小中学校28校と市立幼稚園4園について、17日から再開することを決めた。同日から3学期が始業することなる。部活動は23日まで自粛を継続する。市内の小中学校などは、奄美大島の警戒レベルが5に引き上げられたことを受け、11日~14日まで臨時休校となっていた。始業開始が決まったことで、バス通学児童の多い名瀬小学校では、登下校時の車内の密を避けるため、上級生と下級生に分けて時差登下校することにしている。

市教委は同日、臨時の学校長会を開催、17日以降の対応などを協議。学校再開を決定したほか、市内では依然として多数の感染者が確認されていることから、各学校に教室などの換気や児童生徒のマスク着用、手洗い、手指の消毒など感染対策の徹底を要請。授業中は、換気のため窓を開放することから、児童生徒の防寒着着用を認めるよう通知した。

名瀬小学校では、同市名瀬塩浜町と同長浜町からバス通学する児童約70人が、車内で密になることを避けるため、当面の間、4~6年生の通学時間を通常より30分遅い午前8時45分とすることにした。下校時間も同様に1~3年生と4~6年生の時間帯を分ける。

児童生徒への防寒着の着用を認めることも決定した。教室の換気対策として授業中も窓などを開放するためで、上着やマフラー、ひざ掛けなどの使用を認める。市教委学校教育課は「各学校には、新型コロナ対策をしっかり行いながら、児童生徒の健康管理にも気を付けてもらいたい」などとしている。

また、県教委も、14日までの臨時休業措置をとっていた市内の県立大島高校と同奄美高校について、17日から学校再開する方針を決めた。