大会へ奄美で走り込み

小湊ロードコースを一斉に駆け出す選手たち

日本実業団陸連 長距離選手25人が冬季合宿

 日本実業団陸上競技連合の恒例の「冬季男子マラソン奄美合宿」が7~14日、奄美大島であった。国内外で活躍する長距離選手ら25人が参加し、2月の別府大分毎日マラソン(大分県)やびわ湖毎日マラソン(滋賀県)、3月の東京マラソン(東京都)などに向けて走り込んだ。

 元マラソン選手の瀬古利彦さんからの推薦を機に、温暖な奄美で30年近く続く名物合宿。今年は10チームから25選手と、福嶋正強化委員長(富士通監督)、佐藤敏信強化委員(トヨタ自動車監督)などスタッフらが来島した。

 期間中、選手たちは長距離走を支える土台作りと位置付け、名瀬運動公園などで毎日30㌔、40㌔と走り込みに徹した。福嶋強化委員長は「毎年、同じパターンで練習している。繰り返すことで実績や調子も比較しやすくなる。(選手は)故障や離脱者もなく順調だ」と話した。

 練習最終日の13日は、小湊ロードコースで30㌔、40㌔の2距離で奄美路を駆け抜け、タフな体に仕上げた。延岡西日本マラソンで3度の優勝を果たすなど活躍する旭化成陸上部の松尾良一選手(30)は、奄美合宿7度目の参加。「年始めは奄美と決めており、気温も暖かく高い質の練習ができている」と話し、「奄美でつくった下地をしっかりとレースで生かしていきたい」と意気込みを語った。