伊仙町議選スタート

農繁期とコロナ禍をぬって火ぶたが切られた伊仙町議選(エールを送り合う陣営)=18日、同町内

定数14に15人立候補 23日投開票へ

 【徳之島】任期満了に伴う伊仙町議会議員選挙は18日告示され、定数14に対し、現職11人、新人4人の計15人=いずれも無所属=が立候補した。それぞれ自宅など選挙事務所での出陣式で第一声を放ったあと町内遊説をスタート。農繁期とコロナ禍をぬった5日間の選挙戦を経て23日に投票、町中央公民館で即日開票される。

 立候補届けの受け付けは午前8時半から町選挙管理委員会の会議室(町役場)であり、予想された15人の陣営が届け出た。届け出順をくじで決め〝選挙の七つ道具〟を受け取って出陣式会場へ。候補者の1人は支持者らに「伊仙町は農業の町。行政をチェックしながら基幹産業の振興に努める」などとアピール。必勝を期す「ガンバロウ」三唱のエール受けて選挙カーに乗り込んだ。

 立候補者の出身・在住地区別(中学校区別)では、町中部が8人、西部5人、東部2人。中部の伊仙地区は6人による〝激戦区〟。前回選より2人少ない15候補による安全圏の得票数は「250票以上」との下馬評も。地縁血縁を支持基盤に浮動票の取り込みにしのぎを削り合う少数激戦もようとなった。

 大きな争点はうかがえず、選挙ポスターでは「町民目線で地域のために」や「子や孫に誇れるまちづくり」、「公正公平な夢ある町づくり」などもアピール。町を二分した昨年10月の町長選にみる派閥割は「町長派9人・反町長派6人」とされるが、「まずはわが身の安全圏入りを優先」する争いとなっている。

 期日前投票は19日~22日(午前8時半~午後8時)まで町選管会議室で受け付ける。23日午前7時~午後6時まで町内8カ所で一斉に投票、午後8時から町中央公民館で即日開票され、有権者の審判が下る。

 選挙人名簿登録者数は5296人(男2703人、女2593人)=6日現在