油状漂着物を確認

油状漂着物が奄美大島の西海岸の広範囲で確認された。写真は奄美市朝仁海岸=20日午後3時ごろ(奄美海上保安部提供写真)

最大20㌢の油状物が確認された宇検村船越海岸=21日午前10時ごろ(同)

奄美大島西海岸の広範囲で
海保

 奄美海上保安部は21日、奄美大島の西海岸側の広い範囲で油状物の漂着が確認されたと発表した。同部によると、2018年2月に同島、喜界島、徳之島、沖永良部島の9市町村の海岸で黒い油状物が確認された以来の漂着だという。

 同部によると19日午後2時35分ごろ、「奄美市笠利町打田原の海岸にタールが漂着している」と通報が入った。これを受け同部職員が、現地に赴き調査したところ同4時35分ごろ、同海岸において、1~7㌢ほどの油状物(廃油ボール様)が点在しているのを確認した。

 その後、同部及び古仁屋海上保安署職員が奄美大島及び与路島、請島の海岸を調査したところ、以下の各海岸で数十個の油状物の漂着が確認された(カッコ内は油状物の大きさ)。

 ▽笠利町崎原海岸(1~3㌢)▽同町屋仁川海岸及び佐仁海岸(最大17㌢、1~3㌢)▽奄美市朝仁海岸、大浜海浜公園の海岸から同市今里漁港まで(最大10㌢、1~3㌢)▽宇検村船越海岸(最大20㌢、4㌢)▽宇検村屋鈍海岸(4㌢)

 同部は引き続き、関連機関、地元自治体などと原因を調査するとしている。