県内288人、奄美大島19人

児童施設や学校など 県本土でクラスター6例
新型コロナ

 県は21日、新型コロナウイルスの感染者が新たに288人確認されたと発表した。一日の感染者数としては、19日(303人)に次いで2番目に多い。また、霧島市の児童施設や、いちき串木野市の学校部活動など、5市で計6例のクラスター(感染者集団)が確認された。一日の確認例としては17日(6例)と並び最多となった。奄美群島の新規感染者は、奄美大島の19人(奄美市17人、龍郷町2人)。奄美以外の感染は16市町の266人と県外の3人で、鹿児島市が160人で最多。感染経路不明は10人で、奄美大島の経路不明者はいなかった。

 年代別内訳は奄美市が▽10歳未満1人▽10代3人▽20代2人▽30代2人▽50代3人▽60代3人▽70代2人▽80代1人。龍郷町が▽30代1人▽40代1人。

 奄美以外の県内感染者は、鹿児島市160人、霧島市30人、薩摩川内市11人、鹿屋市9人。指宿市といちき串木野市がそれぞれ7人。姶良市が6人。出水市、日置市、南さつま市、志布志市、伊佐市が各5人。さつま町4人、枕崎市と曽於市が各3人、南九州市1人となっている。

 新たに確認されたクラスターは▽霧島市・児童施設15人▽霧島市・飲食店7人▽いちき串木野市・学校部活動11人▽日置市・高齢者施設7人▽南さつま市・学校6人▽薩摩川内市・事業所11人―で、県内で発生したクラスターは83例となった。

 17日以降、学校や児童施設、教育施設でのクラスターが計6例報告されていることから、県健康増進課は「若年層での感染が広がっている。学校などでは、マスク着用や手指消毒の徹底、教室などの換気を十分に行うなど感染対策を行ってほしい」と呼び掛けている。

 県内の累計感染者数は1万1687人。20日現在、医療機関の入院者数は177人(前日比10人増)、宿泊施設の療養者は570人(同46人増)、自宅待機700人(同139人増)。重症者はなく、酸素投与などが必要な中等症が11人となっている。