「子ども食堂」寄付金贈呈式

奄美市、瀬戸内町の子ども食堂を運営する4団体に寄付金の贈呈が行われた(24日、奄美大島商工会議所)

食事、温かなコミュニティづくりに感謝
奄美大島法人会

 (公社)奄美大島法人会(有村忠洋会長)は24日、奄美市、瀬戸内町で子ども食堂を運営する4団体に対し寄付金の贈呈式をした。場所は、同市名瀬港町の紬会館7階にある奄美大島商工会議所。無料、または、安価に栄養を考慮した食事並びに、温かなコミュニティづくりに貢献する同食堂関係者に、感謝の意を表した。

 同法人会は、税制に関する活動をはじめ、地域の実情に応じた社会貢献活動を行っている、経営者で構成される団体。同食堂への寄付金の贈呈は、県内11地区で「かごしまこども食堂・地域食堂ネットワーク」に登録する56カ所の食堂に対し昨年から実施。前回は同ネットワークを通じて寄付されたが、今回は地区ごとの贈呈となった。

 有村会長はあいさつで、「法人会は地域貢献を目的に各事業を行っているが、今回の寄付金で、子ども食堂に必要な食材などの(購入に)お役に立てていただければ」と話した。

 2017年から同市名瀬仲勝の教会を利用して「いきいき理風食堂」を運営する井上隆文代表は「コロナ禍以降は、お持ち帰りでカレーライスなどを提供している。今回の寄付金は容器、袋、パッケージなどの経費に充てたい」と話した。

 同町古仁屋にある「こどもたぬき食堂」の長井聡子代表は「(同食堂の運営は)食事の提供だけでなく、関係機関との橋渡しの役割も担えると思う。今回の贈呈式も(参加者たちとの)情報共有の場となり、心強く感じた」
と語った。

 なお、25日は徳之島町の2食堂に対する贈呈を予定している。