瀬戸内町に「せとラジ」開局

開局し、「あさラジ」を生放送したせとうちラジオ

「魅力を世界中に発信したい」
町民参加型、楽しい放送へ

瀬戸内町のコミュニティーFM「せとラジ」(せとうちラジオ放送)が26日、同町古仁屋・せとうち海の駅1階で開局した。島内では、あまみエフエム・エフエムうけん・エフエムたつごうに続き4局目の開局となる(前エフエムせとうち除く)。運営する一般社団法人せとうちラジオ放送の東克彦代表(68)は、「地域住民、特に子どもたちを巻き込んで、町民参加型の楽しい放送にしたい」と抱負を話した。

スタジオのある「せとうち海の駅」は、フェリー利用客や観光客など多くの人が集まる場所。東代表によると、前エフエムせとうちの廃局(昨年2月末)後、新たな情報発信の場、コミュニティーの場として同地を選んだという。

新規での放送事業参入のため、法人格取得の許認可やスタジオ設置の環境整備など、町と連携して準備。費用は新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時給付金を活用した。

事務局長でパーソナリティー長井聡子さん(36)のカウントダウンで、午前10時に生放送「あさラジ」がスタート。「エフエムたつごう」との中継や長井さんの母の出演など、開局を祝福するにぎやかな第1回放送となった。今後は他にも自主制作番組や防災情報など、地域に根ざした情報を発信するとこになる

先日の津波警報でラジオのあり方を考えさせられたという長井さん。「台風や災害時に生放送できる環境は整っている。町民への情報伝達はいろんな手段があるが、『せとラジ』が少しでも町民の役に立てれば」と話した。

今後はインターネット放送も視野に入れ、瀬戸内町の魅力を世界中に発信するという。また同局では地域情報、スタジオ参加者、サポーター会員などを募集している。問い合せは電話0997―76―3777、FAX0997―76―3778、MAILsetoradi768@gmail.com せとうちラジオ放送まで。