キャッチボールで体をほぐす選手ら
打撃力向上に取り組む選手ら
内野のボール回しで連係を図る
大高野球部 決定から一夜淡々と練習に励む
第94回選抜高校野球大会の出場が決まった大島高校野球部。一夜明けて29日の練習の選手たちの表情は、決定の喜びから迫る初戦に向け、決意に満ちた顔に変わっていた。ドーム内に響き渡る声は一層迫力を増した。
正午過ぎから始まった練習はあいにくの雨天。練習場所は、奄美市名瀬運動公園のサンドームで実施。アップに始まり、キャッチボールや内野の連係を図るボール回し、コーチ2人が同時にノック。キャッチできない場面には周りから声が次々上がった。打撃練習は4つのゲージを使い、入念にバットを振り込んだ。
激励に訪れた8年前出場時の主将、重原龍成さんは自身の経験から「大会までにケガをしないこと。どれだけ準備しても初めての球場、雰囲気で試合をやることになる。いつも通りの平常心に戻れるプレー、きっかけを早くつくってほしい」と後輩にエールを送った。
28日の決定を受け、塗木哲哉監督は「気持ち的にはちょっとほっとしている。選手たちも、周りが騒ぐなか淡々と地に足をつけながらやっている」と心境を語り、28日のミーティングで「まだ途中経過、ようやく最後の目標に向けてチャンスをもらった」と部員たちを鼓舞したと話した。