与論町のボランティアグループ「海謝美」

海岸愛護知事表彰を受賞した海謝美のメンバー(オレンジのシャツ)と関係者ら=与論町=

海岸愛護で知事表彰
毎朝清掃

【沖永良部】2021年度海岸愛護知事表彰伝達式が2日、与論町の大島支庁与論庁舎であり、同町の海岸清掃ボランティアグループ「海謝美(うんじゃみ)」に賞状が贈られた。

県は、河川や海岸を大切にし、きれいにする機運を育成するため、河川や海岸の愛護運動に功績のあった団体を表彰している。今年度は、河川で9団体、海岸で4団体が選ばれた。

「海謝美」は、住民有志でつくる海岸清掃のボランティア団体。2017年4月に活動を始め、天候の悪い日以外は毎朝6時半から1時間、海岸清掃をしている。団体名は、「海に感謝して美しくしよう」の思いを込めた。

式には、海謝美代表の阿多尚志さん(64)らメンバー10人が参加。県沖永良部事務所の椛山良文所長は「海岸清掃は大変労力のかかる作業。今後も与論島の美しく親しみやすい海岸が維持されるよう協力してほしい」と激励した。

賞状を受け取ったメンバー最高齢の大山文子さん(86)は「この活動が私の生きがいになっている」と笑顔。

阿多さんは「最近は高校生が活動に参加してくれるようになったし、海岸に遊びに来た住民も自主的にごみを拾ってくれる。これからは外国と協力してごみを出さない活動にも取り組んでいきたい」と語った。