大島紬ストラップ贈呈

奄美高校では宇都校長から生徒代表の平井さんに記念のストラップが手渡された(提供写真)

「島を思い出して」
基金協会 巣立つ高校生へ

 公益財団法人奄美群島地域産業振興基金協会(牧雅彦理事長)は今年も奄美群島高校生の全卒業生を対象に「本場奄美大島紬のストラップ」を贈った。3日は、奄美市名瀬の奄美高校で贈呈式を開催。宇都尚美校長が代表生徒に、記念のストラップを手渡した。

 贈呈事業は昨年に続き2回目。奄美を巣立つ卒業生を応援、島を出ていく生徒も多いなか、ふるさとの伝統工芸品の宣伝・PRに一役買ってもらおうと企画した。

 ストラップは、群島内10高校(奄美高校定時制含む)の卒業生770人分を用意。全長約16㌢、幅2㌢で、泥染め技法の本場奄美大島紬を使って2種類を製作した。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大のため、協会による贈呈式は控えた。同校の校長室では、関係者に代わって宇都校長が進呈。機械電気科で旧生徒会長の3年生・平井悠聖さんが生徒を代表して受け取った。

 同校はこの様子をブログで報告。「このような心温まる贈り物をいただき、本当にありがとうございました」と感謝している。

 同協会によると、対象高校へは先週のうちにすべての発送を終えている。担当者は「普段から身に着けて島を思い出し、(成人式など)将来機会があれば大島紬を着てみてほしい」と話している。