山道歩いて自然満喫

満開の桜並木を歩く芦花部小中学生

芦花部小中「メジロに会いたい」

 奄美市名瀬の芦花部小中学校(今村敏照校長、児童生徒45人)で5日、「歩こう会」があった。全校生徒が芦花部~秋名までの約6㌔を完歩。道中、満開のヒカンザクラと鳥のさえずりや自生植物を観察しながら、奄美の自然を満喫した。

 「歩こう会」は土曜授業の一環で、毎年ヒカンザクラの咲くこの時期に開催している。歩きながら郷土の自然を再認識することと、児童生徒同士の交流を図ることが目的。

 リモートでの開会式で今村校長は、「桜や自然を観察しながら楽しい会にしてほしい。競い合うものではないので、慌てず周りのペースに合わせて歩いてください」と、画面から児童生徒に呼び掛けた。

 初めて参加する1年生は、「山のヒカンザクラを見たい」「メジロに会いたい」と言いながら出発。山中の旧道の真っ赤なヒカンザクラに、5年生の女子は声をあげて喜んだ。道沿いの大きなクワズイモやシイノキをじっくり観察する男子児童も。

 秋名集落入口の満開の桜並木では、学年ごとに記念撮影。昨年も歩いた矢野琥二郎くん(6年)は「みんなと一緒に歩くのが楽しかった。きれいな桜の下を歩き、写真を撮れてうれしかった」と笑顔で話した。

 「歩こう会」は例年保護者も参加するが、今年は新型コロナウイルス感染防止対策として、児童生徒のみ。各学年ごとに時間差で出発し、間隔をおいての開催になった。