パーテーション設置で安心デイサービス

パーテーションが設置された施設でだんらんする利用者たち(提供写真)

大和村社協職員が知恵を出し合い手作り作成

大和村社会福祉協議会(神田雄一会長)はこのほど、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、高齢者らが安心して訪問出来るデイサービスを目指し、社協の事務所がある村老人福祉センター施設内のホールにパーテーションを設置した。職員らが知恵を出し合い製作された手作りパーテーションは、多くの利用者から感謝の声が寄せられている。

同協議会は人口約1400人、65歳以上の高齢者が約4割を占める同村の唯一の介護保険事務所。職員のほとんどが同村内で生まれ育ち、家族に会うように利用出来る福祉施設として、地元住民から好評を得ている。

1月からホールの利用者を制限していたが、以前のように利用したいとの要望を受け、職員2人が約1週間掛けて計五つのパーテーションを製作した。コロナ感染に詳しい、大和診療所の小川信医師によるアドバイスのもと、パーテーションを設置する机の距離を離すなどの医学的な考慮とともに、職員たち同士、設置後に倒れないよう安全面のアイデアを出し合いながら製作したという。

1月末に完成するまでは、施設の利用時間を6時間から4時間に短縮、通常約15人いた利用者も10人に制限。しかし、設置後に通常運用に戻すと同時に、20人にまで利用者が増えたという。また、ビニールの透明性を重視し、対面時のコミュニケーションに差し支えないようにも工夫がされており、同ホールでは、レクリエーションや体操なども実施されている。

デイサービス管理者の川下光さんは「高齢者が安心して利用していただくことが何より。引き続き利用していただければ」と話した。