若い世代に技術伝授

外部診断機を使ったエンジン回りの基本点検の説明を聞く生徒ら

 

奄美高校で整備士出前講座
自動車整備工業協同組合青年部

 

 奄美大島自動車整備工業協同組合青年部(小野清吾会長)は9日、奄美市名瀬の奄美高校(宇都尚美校長・生徒377人)で車に興味を持ってもらおうと「自動車整備」の出前講座を開いた。機械電気科2年生41人が対象。生徒らは自動車の高度化した点検・整備を体験。講義を通して将来の整備士資格取得に夢を膨らませた。

 高校生に自動車整備士という仕事を身近に感じてもらい、整備士資格取得方法や種類を紹介することで興味を持ってもらい、将来の整備士を目指してほしいと企画。

 実習はエンジン回り(タイヤ、ライトなど点検)や外部診断機を使った基本点検、校庭では衝突被害軽減ブレーキシステムの実演が行われた。講義は働きながら自動車整備士の資格取得方法(学科・実技)などを説明した。

 常盤信幸事務局長は「資格取得は宝になる。どんどんチャレンジしてほしい」と生徒らにエール。「奄美では整備士不足、高齢化が顕著。若い世代に技術を教え、継続的に育成したい」と期待を込めた。

 坂元志郎整備振興会副会長は「車も画期的に進化している。車にもっと興味を持ってもらうため積極的に企画した。資格取得の応援もしたい」と語った。

 講義を受けた大野優斗さん(電気コース)は「あまり車に興味はなかったが、少しイメージが変わった。自分の将来の参考にしたい」と話した。