奄振延長への法改正決意

「離島振興法改正・延長実現総決起大会」を終え、満足そうな安田市長と高岡町長

離振法改正・延長総決起大会出席
安田市長、高岡会長

 【東京】安田壮平奄美市長と高岡秀規徳之島町長(奄美群島市町村長会会長)は10日、千代田区で行われた「離島振興法改正・延長実現総決起大会」に出席した。「離島振興法の改正・延長に関する決議」などに臨んだ市長らは、その後、積極的に要望活動を展開した。
 
 千代田区隼町のホテルグランドアーク半蔵門で開催された同大会は、「離島振興対策都道府県議会議長会」「全国離島振興市町村議会議長会」など4団体が主催。1953(昭和28)年に議員立法により制定され、2023年3月末で失効する現行離島振興法を拡充強化、延長実現に向けたもの。北海道から沖縄までの4団体に所属する約100人が参加した。関係者らと笑顔であいさつを交わした安田市長と高岡町長は、真剣な表情で席に着いた。ほか、国土交通省、農林水産省、総務省、与野党の議員ら計約100人が出席。谷川弥一衆院議員(自民・長崎3区)、山口那津男・公明党代表、松原仁衆院議員(立憲民主)、鈴木宗男参院議員(日本維新の会)らが来賓として登壇。自民・鹿児島県選出の森山裕衆院議員、保岡宏武衆院議員らも来賓として紹介された。

 議長団が、各団体の活動経過を報告。続いて「有効期限を最低10カ年とする改正離島振興法」を「離島活性化交付金の拡充と増額」「離島における雇用機会拡充支援の強化」など15項目が読み上げられ、満場一致で決議した。大会を終えた安田市長は「今後の奄振延長改正につながる大事な大会。大変参考になった」と振り返り、「15項目いずれも大事だが、『離島交通の運賃・輸送費低減化対策の強化』などの物流」を奄美の重要課題と受け止めていた。

 高岡町長も「これを機に、他の離島や沖縄とも連携し奄振延長への法改正にしっかりと取り組む決意を新たにした」と語った。その後、安田市長、高岡町長らは、激しく降りだした雪のなか、衆参両議員会館へ要望活動に向かった。