空き家対策ポスター作製

空き家対策ポスターを贈った奄美高校の丸田希愛来さん(中央)と吉田風花さん(左2)

奄高生が龍郷町へ贈呈
「未来に語り掛けるイメージ」

 空き家対策のためのポスターを作製した奄美市名瀬の奄美高校(宇都尚美校長、生徒377人)の生徒2人が10日、龍郷町役場を訪れて竹田泰典町長に贈呈した。受け取った竹田町長は「素晴らしい取り組み。移住者などへのPRために有効に活用したい」と感謝を述べた。

 同校のPRポスター制作は、商業科の「クリエイティブ・デザイナー養成コース」の授業の一環。奄美の事業者を対象に、各事業の抱える問題点を高校生目線でのデザインで解決するという活動。同町幾里に昨年1月開設した「移住ガイドセンター住もうディ」が同企画に応募し、空き家問題解消のためのポスター制作を依頼したもの。

 作成したのは商業科3年生の吉田風花さんと丸田希愛来さん。昨年5月から「住もうディ」の森まゆみさんらスタッフとオンラインでのミーティングやメールを重ね、9日にポスターが完成した。

 ポスターには、3人の高校生が青空に向かって「私たちの未来のために、空き家を繋いでくれませんか」と呼び掛けている。撮影場所は大熊漁港。吉田さんは「依頼を受けるまで空き家のことは知らなかった。シンプルに誰にもわかるように、未来に語り掛けるイメージ」、丸田さんは「空き家問題に少しでも興味を持ってほしい」とそれぞれポスターに込めた思いを話した。

 ポスターは今後、龍郷町内外の商店や施設など65カ所に掲示される。森さんは「奄高生の思いの詰まったポスターを多くの人に見てもらい、空き家のことも知ってほしい」と話した。