合宿トレーニングの合間に、地元のちびっ子らとのふれあいを楽しんだダイソー女子駅伝部選手ら=12日、伊仙町で
【徳之島】徳之島・天城町に強化合宿入りしている「DAISO(ダイソー)女子駅伝部」(岩本真弥監督)=東広島市=の選手・スタッフ一行11人が12日、伊仙町犬田布にある「わかば認定こども園」(児玉純一園長、園児71人)を訪問した。ハードな練習の合間に、童心にもどってちびっ子らとほのぼのと交流、笑顔の花を咲かせ合った。
ダイソー女子駅伝部は創部、徳之島合宿ともに今年で3年目。「5年目でクイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝競走大会)出場を」との目標を2年間前倒しして、昨年11月の第41回大会に初出場(総合21位)を果たした新進気鋭のチームだ。
徳之島合宿の縁は約10年前、佐倉アスリート倶楽部(当時・小出義雄代表)=千葉県=のコーチとして初来島し、実業団陸上部合宿の“聖地”の練習環境を知り尽くした堀弘樹ダイソーコーチ(32)の岩本監督への推奨。今季は4日に来島してスタート、18日までを予定している。
同こども園との初交流は児玉園長の「地元の子どもたちに夢を…」とのラブコールに意気投合したという。平村古都(こと)選手(21)ら女子選手9人が「ピカチュウ」「鬼滅の刃(やいば)」などのアニメ・キャラにふんして登場。堀コーチの「たいそうのおにいさんではなくて、ダイソーのおにいさんだよ~」のノリと進行で、ちびっ子らのテンションも全開に。ストレッチ体操や「じゃんけん列車」などを楽しんだ。
質問タイムで、ちびっ子らの「どうしたらはやく走れるようになりますか?」に、選手の1人は「毎日いっぱい走ることです」。堀コーチは「アップダウンの激しい(天城)クロスカントリーコース(1周2キロ)を毎日10周しています」とも説明した。
故小出氏の時代を通じた合宿の縁に、堀コーチは「クロカンもあり、温かい人も多く、とてもいい所だと小出監督に言われていた」。地元との交流は「地域貢献の使命だとも思っている。地元の子らとふれあえたことは、選手や会社にとってもプラスになり良いことだと思う」とも。