大和村、介護職員初任研閉講式

修了証明書を手に笑顔の介護職員初任者研修修了生たち

地域の介護充実へ一歩
7人に修了証明書

 大和村社会福祉協議会主催の「介護職員初任者研修」の閉講式が13日、同村の大和診療所であった。同村での同研修は初めて。受講を終えた7人が修了証明書を受け取り、地域の福祉や介護の充実に向けて羽ばたいた。

 高齢化や働き手不足に悩む地域の医療・介護・福祉分野を充実させようと同村では初開催。研修は昨年11月20日に始まり、130時間・約3カ月間にわたって受講してきた。

 介護職員初任者研修は、ホームヘルパー2級研修に代わり2013年4月から始まった介護資格の講座。施設や在宅を問わず介護職に必要な制度などの知識、移乗やリハビリなど実践的な技能について、座学や実技を通して学んできた。

 修了生は、村内6人・村外1人の計7人。この日は、同社協の神田雄一会長らが研修を修了した6人(1人欠席)に修了証明書を手渡し、「頑張って」などと激励した。

 同村大和浜在住の重信さやかさん(31)は、親戚を看取る際に何もできなかった自分に悔しさを感じ、受講を決意した。「これまで一括りに感じていた認知症のケアなどが奥深く学べた」と話し、「今は子どもも小さいので、将来は介護分野で役立てるようつなげていきたい」と喜んだ。