「ホライゾン」HP大賞受賞

大賞受賞の喜びを報告した(左から)二瓶康成さん、浜田百合子さん、里村実さん

 

 

英語表記、画像の美しさなど評価
第2回鹿児島ICTel大賞2021

 

 奄美の自然、歴史、文化などを取り上げ、全国に発信していた情報誌「ホライゾン」編集人・浜田百合子さん=(株)エアポートT Vネットワークジャパン専務取締役=らが14日、奄美新聞社を訪れ、ホライゾンのホームページ(HP)が「第2回鹿児島ICTel大賞2021」の大賞を受賞したことを報告した。同誌は、電子書籍として全40号が復刊しているが、今回の受賞は、それに続く新たな情報発信の場の門出となった。

 同大賞は「鹿児島県内の高度情報化促進と情報化に関する知識の普及・啓発」を目的に開催。主催したNPO鹿児島インファーメーション事務局によると、①画像の美しさ②情報量が豊富で多岐にわたったコンテンツ③文章が的確で読みやすい④日本語と英訳による表記―などが選考理由だったという。

 紙面版「ホライゾン」は95年に創刊され、年2回発行していたが、14年末に40号を最後に、多くの読者に惜しまれながら休刊。現在は、バックナンバーとして空港や電子書籍などで読むことが出来る。

 メディア学研究者のエヴァンゲリア・パポサキ博士が過去20年分の豊富な同誌コンテンツの利用を検討するなか、奄美諸島に関する英語による情報の不足を指摘。既存の同誌HPを、新たに英訳した情報などを発信する海外の人も利用できる「プラットフォーム」にすることを推奨。昨年2月から製作に取り組み、11月1日に完成、公開された。

 製作は当初、ウェブディレクター、クリエイターの里村実さんが進め、後にウェブディレクター兼デザイナーの二瓶康成さんが参加したという。二瓶さんは「製作する側としても豊富なコンテンツ、多くの美しい写真を取り扱えられ、大変やりがいがあった。これから奄美を知る人に向けたページ作りを意識した」と話した。

 浜田さんは「海外から連絡がきた場合などの受け皿になればと思い製作した。世界自然遺産に登録され自然面、文化面を海外の人向けに情報発信すると同時に、シマ唄奏者の背景なども伝えることが出来れば」と話した。