語る会で発表する女性連のメンバー(右)=知名町=
女性目線での取り組み期待
【沖永良部】知名町議会は18日、同町あしびの郷・ちなで「地域女性団体連絡協議会と語る会」を開いた。「女性議員が誕生したら町はどう変わるか?」をテーマにグループワークを実施。参加者からは、女性目線での取り組みに期待する意見が出たほか、「仕事と家庭に追われ、議員になりたいと思わない」との声も出た。
同町議会が進めている議会改革の一環で、政治分野における女性の参画を促すことが目的。町議会議員12人と女性連のメンバー18人が参加した。
最初に、議会の役割や議員の活動について動画で視聴。その後、全議員が、議員になった理由を説明した。
続いて「女性議員が誕生したら町はどう変わるか?」をテーマに、6グループに分かれて意見交換した。
発表では、「男性が育児に参加する機会が増える」「日々の生活で感じたことを、子ども達と共感できるような取り組みが増えれば」などの意見が出た。また「子育てで忙しかったり、夫婦共働きだったりする女性が多いので、周囲の理解と協力がないと議員活動は考えられない」との指摘もあった。
女性連の長山美香会長は「素晴らしい経験を持っている女性は多い。女性が活躍できる環境が整えば、さらに町は良くなっていく」と話した。
同町議会の福井源乃介議長は「語る会をきっかけに、次期町議選で女性議員が誕生するよう機運を盛り上げていきたい」と語った。