元病院をリノベーション

カフェでくつろぐ親子ら=和泊町=

和泊町のNPOがカフェオープン
子育て環境充実へママ友の声を実現

【沖永良部】子育て環境の充実を目指して活動している和泊町のNPO法人「SMAPPY(スマッピー)」が11日、同町手々知名にカフェ「おむすび屋 スマッピー」をオープンした。元病院だった施設をセルフリノベーションして再利用。法人代表の新納佳恵さん(34)は「将来は子育て支援の拠点にしたい」と話した。

土日の遊び場がほしい――。子どもを持つ「ママ友」同士の会話がカフェオープンのきっかけになったという。

昨年5月、元病院だった施設を借り、リノベーションに着手。床の張り替えや壁の漆喰塗りなど、活動に賛同したママ友たちやその家族の協力を得ながら進めていった。

ナースステーションは調理場に、待合室は飲食スペースと子ども達の遊具が置かれたBABYコーナーに変わった。病室の一つは、ヨガ教室などを行う多目的スペースにした。授乳室もある。

この日は、オープンと同時に次々と親子連れらが入店。メニューには、子ども達のアレルギーに考慮して島内産の無農薬野菜や化学肥料を使っていない鶏の卵などを使っている。

知名町田皆から訪れた母親(36)は「子どもを見ながら安心して休憩できる場所ができて良かった。これからも利用したい」と笑顔。

新納さんは「最初は、気軽な気持ちで始めた活動だったが、次第にいろいろな問題が見えてきた。この施設でやりたいことがいっぱいにある」と話した。

法人名であり店舗名の「スマッピー」は、親子が「笑顔(SMILE)」で「幸せ(HAPPY)」になってほしいとの思いを込めて名付けた。

営業時間は、火~日の正午から午後5時まで。月曜・第4土日定休。