トンネル三カ所で清掃作業

洗浄車と人手による水拭き作業が各トンネルで行われた

小学校通学路の美化に一役
宮古崎トンネル安全協

県道名瀬瀬戸内線宮古崎トンネルの施工業者らでつくる宮古崎トンネル安全連絡協議会(越間悦朗会長)の(株)大和建設(仁規浩二代表取締役)と(株)前田建設(前田国光代表取締役)は18日、合同で奄美市、大和村にある各トンネル3カ所の清掃ボランティア作業を実施した。3月27日に開通予定の宮古崎トンネルの工事事業の一環として、小学生たちの通学路でもある各トンネルの清掃作業を実施。地域美化に一役を買った。

午前中は、大和建設が尾神山トンネル(同村思勝)、前田建設が国直トンネル(同村国直)をそれぞれ担当。午後は、根瀬部トンネル(同市名瀬)の清掃作業を、両社あわせた約20人で実施。午前8時半に開始された作業は、約8時間を掛け終了した。

延長226㍍の根瀬部トンネルでは、洗浄車2台による歩道、車道、壁面への散水、洗浄をし、その後、人手による手すり部の水拭き作業が行われた。また、溝にたまった土砂、ごみなどの撤去作業も同時に行われたが、各トンネルで大型ダンプトラック1台分の量が集積された。

同会によると、全国的にもトンネル内の清掃は、ボランティア問わず珍しく、交通整理などの安全面の調整も必要となり、実施されにくいのが実情だという。今回、作業量相当以上の人数で実施されたが、トンネル内を通行する車両に対し、大人数のほうが周知されやすいという安全面の考慮が理由だった。

大和建設工事主任でもある越間会長は「尾神山、国直トンネルは同村大和小の、根瀬部は同市知根小の児童の各通学路になっている。新たに開通する宮古崎とあわせて、児童たちに気持ちよく利用してもらいたいという思いで、清掃作業を提案し実現した。作業終了後に早速、利用する児童の保護者からお礼の言葉を掛けられ、お役に立てて良かった」と話した。

なお、同協議会は、宮古崎トンネルの開通式に向け3月半ばに、5~7社による同トンネル坑門(出入り口)の清掃作業を実施する予定。