高校で「沖洲会」ガイダンス

沖洲会ガイダンスでゲスト出演した歌手の大山百合香さん(前列中央)=沖永良部高校=

歌手の大山百合香さん特別出演
「離れていても島を大事に」

 【沖永良部】「沖洲会」を知ってもらうためのガイダンスが21日、沖永良部高校であった。3年生69人が参加。サプライズで登場した沖永良部出身の歌手、大山百合香さん(37)は「帰る場所があるのは幸せなこと。離れていても島を大事にしてほしい」と呼び掛けた。

 沖洲会は、沖永良部出身者でつくる郷友会で、東京や大阪など全国9支部に合計9400人の会員がいる。 

 和泊、知名両町では、進学などで島を離れる高校3年生を対象に、2013年からガイダンスを行っている。

 最初に役場職員が沖洲会について説明。会員数の減少を課題に挙げたほか、組織を盛り上げようと若手メンバーで4年前に立ち上げた「若沖洲会」の活動を報告した。

 サプライズゲストとして出演した大山さんは、自身が作詞した曲「花のしずく」や沖永良部民謡「えらぶゆりの花」など4曲を披露。エピソードトークでは、沖永良部から島外の高校へ進学した当時のことを振り返り「寂しい時もあったが、この島があるから頑張れた。島を離れ、改めて島への思いが年々強くなっている」と語った。

 3年の西山千愛さん(18)は「卒業後は東京に行く。沖洲会を通してみんなで支え合いながら頑張っていきたい」と話した。