県議会代表質問

ワクチン追加接種 総人口占める割合17・0%
第三者認証店、申請・認証件数増加

3月定例県議会は24日から代表質問に入り、同日はいずれも自民党の園田豊議員=南さつま市区=、桑鶴勉議員=鹿児島市・鹿児島郡区=が行った。新型コロナウイルス感染症対策で、重症化リスクの高い高齢者を中心に行われているワクチン追加接種(3回目接種)の接種状況に関する答弁では、県内人口に対する接種率は17・0%となっていることが報告された。

新型コロナ感染の今後の見通しについて塩田康一知事は「児童施設、学校から家庭、医療機関、高齢者施設を含む職場への感染につながる可能性が懸念されることから予断を許さない状況にある」と述べたうえで、感染が拡大している児童施設、高齢者施設において「これ以上の感染拡大を防止するため、感染防止チェックリストを用いた緊急点検の実施を要請したところ。今後、この点検結果を踏まえて対策が不十分な施設等への更なる対策の徹底など助言していく」とした。

このほか新型コロナ関係で谷口浩一くらし保健福祉部長答弁の主な内容は次の通り。

感染者の入・退院、宿泊療養施設の入・退所、医療機関ごとの状況=一般フェーズの最大確保病床と病床使用率は2月20日現在、奄美医療圏は80床に対し19%の使用率。宿泊療養施設は120カ所に対し19%の稼働率▽自宅待機している感染者に対応する医療圏ごとの医療機関数と感染者への健康観察や支援策=パルスオキシメーターを配布し、体温や咳などの病状を毎日確認するなど健康観察に万全を期すとともに希望者には生活物資を支援。病状変化時、地域の医療機関が電話診療などを行うが、奄美医療圏は28医療機関が登録▽オミクロン株濃厚接触者の待機期間でエッセンシャルワーカーなど社会機能維持者の取り扱い=自治体の判断により抗原検査キットを用いた検査で、陽性者との接触等から4日および5日目の2回の検査結果で陰性となった場合、5日目に待機の解除が可能となったことから本県でも現在、これを踏まえて対応▽PCR等検査無料化事業=2月22日現在158事業者が登録され、2月20日までに5万5742件の検査を実施し1202人の陽性者を確認▽ワクチン追加接種の接種状況=高齢者を中心に市町村や医師会などと連携しながら接種。2月22日時点で約27万4千人が接種終了▽県内の治療薬提供体制=オミクロン株に効果があるとされる中和抗体薬は1月末現在51医療機関で使用登録▽飲食店の第三者認証店の認証状況と普及のための取り組み=対象店舗約1万店舗のうち2月22日現在3643店を認証。「まん延防止等重点措置」適用にあたって認証店は酒類提供や協力金の上乗せ支給を可能としたことを受け申請、認証件数が増加。今後も取得を推進するため新年度も第三者認証店が行う感染症対策の物品設備に要する経費の支援、「ぐりぶークーポン券」を今年度同様割引額引き上げに取り組む。