留学生3人、通販サイト作成

卒業制作を発表する学生たち

 

奄美とベトナム架け橋に
情報処理専門学校、卒業制作発表会で披露

 

 奄美情報処理専門学校(福山洋志学校長・学生30人)の「卒業制作発表会2022」が25日、同校で開かれた。2年生12人は四つのチームに分かれ、講師や1年生の前で昨年9月から取り組む卒業制作を披露。学習成果を発表した。

 発表会は卒業を控えた2年生がパソコンやプロジェクターで作品を発表。ベトナム人留学生3人が制作したPC・スマホで見れる通販サイト(奄美ベトナム商店)やリズムゲームアプリ、プログラミングを学べるゲームの作成、基板に自分たちでプログラミングし、センサーを付け、障害物を探知すると自動で停止するラズパイカーなどを紹介、実演された。

 奄美とベトナムの架け橋になれればと通販サイトや奄美のフルーツや野菜、ベトナムのお菓子、食品などを販売する専門店を起業するグェントィウ・リンさん(31)は、「奄美の果物は大好き。奄美の特産品を全国に届けたい」と笑顔。

 はじめてプログラミングチームは制作にあたって「情報共有やコミニケーション」の問題を挙げ、「リモートでの意思疎通が大変だった」と語った。

 田中豪学科長は「コロナ禍だが奄美でも働く場、環境はだいぶ広がっている」と期待を込めた。

 福山校長は6カ月の卒業制作を総括。「必ずチームで仕事し、一体になり取り組むことが大事。何を作りたいのか、夏までにイメージしておくこと」と学生にアドバイスした。