世界自然遺産を応援

支援金目録を贈呈した前田執行役員と安田市長、藤﨑支店長(左から)

ANAX社
広域事務組合に50万円寄付

 「ANAX」㈱(本社・東京都)は1日、奄美群島広域事務組合の世界自然遺産基金に50万円を寄付したことを、ホームページなどで報告した。2月25日には、奄美市笠利町の奄美空港で寄付金贈呈式があり、同社の前田欣伸執行役員が同組合管理者の安田壮平奄美市長に目録を手渡し、「世界自然遺産となった奄美の自然保護や観光振興に役立ててもらいたい」と述べた。

 同社はANAグループ企業として2016年に設立、昨年4月に事業再編され、旅行商品など会員を対象としたさまざまなサービス提供などの事業を行っている。昨年7月に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産登録されたことから、登録地域での自然保護活動を支援する取り組みとして、8月~12月の5カ月間に県内事業の売り上げの一部50万円を寄付することにした。

 贈呈式には、同社の前田執行役員のほか、ANA鹿児島支店の藤﨑美保支店長も同席。藤﨑支店長は「ANAグループは、2013年のバニラエア就航以来、奄美との絆を深めてきた。今後も奄美の自然や文化を大切にする活動に少しでも役に立てるよう取り組んでいきたい」などとあいさつ。前田執行役員も「今後も観光振興や自然保護活動などさまざまな形で、奄美の支援に取り組んでいきたい」などと話した。

 寄付を受け取った安田市長は「浄財は奄美の子どもたちの環境教育、環境保全活動に活用させていただきたい」と感謝。寄付金は奄美群島の自然環境の保全と活用などを目的とした世界自然遺産基金に積み立て、環境学習や自然保護などの活動費として活用する。

 2015年に創設した同基金への寄付は、同社を含め計42件(39団体、3人)。寄付総額は676万7472円となっている。