まん延防止、6日で解除

 

塩田知事  飲食店時短要請は4日に判断
奄美群島「感染防止策の徹底を」

【鹿児島】6日に期限を迎える新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」について、鹿児島県の塩田康一知事=写真=は3日、報道陣の取材で、政府に対して解除を要請したことを明らかにした。県内全域を対象にしている飲食店への時短要請については、4日の対策本部会議で判断するとした。

解除要請の根拠になったのは①県内の1週間の新規感染者の平均が前週よりも下がった②6割近かった病床使用率が4割を切るところまで下がったこと③重症患者数も減っているの3点を挙げた。

飲食店の時短要請に関しては、現在の感染は飲食店での発生が少なくなる一方で、学校や職場などでの感染が広がっている現状を踏まえ、対策会議を4日に開いて専門家の意見も参考に判断する。

現在停止中の観光需要喚起策の「今こそ鹿児島の旅第2弾」については、国が年度末までの停止を定めている中「できるだけ早い再開に向けて準備していく」。

奄美群島に関しては、奄美大島の感染が落ち着きを見せている一方で、沖永良部、与論、徳之島でクラスター(感染者集団)が発生するなど拡大傾向もあり「引き続き感染防止策の徹底を」と呼び掛けていた。

県内の感染状況は緩やかな減少傾向にあるものの1日4―500人の新規感染者が発生しており、多くは学校や職場、家庭での感染が増えている。塩田知事は基本的な感染対策の徹底と同時に「感染を広げない、持ち込ませないために、体調が悪い児童生徒は登校を控えるなどの対策を徹底して欲しい」と訴えた。