農政推進協・農水産物、加工品など商談会

奄美群島22社、バイヤー6社が参加した「奄美群島の農水産物・加工品商談会」

地元商品で商機探れ
販路拡大へ、バイヤーにPR

奄美群島の農水産物、加工食品の販路を開拓しようと奄美群島農政推進協議会は3日、奄美市名瀬の奄美観光ホテルで初の「商談会」を開いた。生産や販売を手掛ける群島内5市町22社が、九州圏で展開する食品関連企業のバイヤーに地元商品をアピール。奄美の味を売り込み、商機を探った。

奄美群島内での同様のイベントは今回が初めて。参加バイヤーは、㈱南九州ファミリーマート、キリンビール㈱、㈱本坊商店、㈱イケダパン、㈱丸菱南九州販売、㈱フジデリカの6社。県大島支庁農林水産部の中島博也部長は「奄美の持続的発展に向け、新たな販路、商品開発につながることに期待したい」とあいさつした。

奄美群島側の22社は、パパイアやパッションフルーツの調味料、島桑の青汁、黒糖菓子、ジャガイモ菓子など約80品目の地元産食品を紹介。コロナ禍で落ち込む商品の売り込みを図った。

喜界町で花良治ミカンを使ったコショウやラー油などの調味料販売を手掛ける㈱ティダ・ワールドは、「島のかおりギフト」と題しジャムや炒りゴマなども紹介した。川村秀子代表は「東京や大阪でなく、これだけ近くで商談ができたことに感激」と開催に感謝。「(バイヤーは)質問も多く熱心だった。出来たつながりを生かして、花良治ミカンがなくならないよう売り込んでいきたい」と笑顔だった。

南九州ファミリーマート・桑原涼商品部長は「奄美に個性的な商品が多く、店舗での売り方、つくる側にあわせた加工品などを提案してくれると我々も採用しやすくなる」と提言。「(商談会を)続けることで、お互いに深化できるのではないか」と話した。

この日はこのほか、参加企業の取り組みを紹介する講話なども行われた。