丸亀製麺が奄美にやって来た

大勝小にサプライズ登場した丸亀製麺のキッチンカー
讃岐うどんほおばる依頼者の前田くん(右)とチームメイトたち

児童依頼にキッチンカー登場
大勝小に「讃岐うどん」お届け

憧れの㈱丸亀製麺(東京本社)が奄美にやってきた―。ラブコールしたのは龍郷町大勝小4年生の前田宇暁くんで、5日は大勝小学校(前田浩之校長、児童127人)校庭にキッチンカーがサプライズ登場し、本家・讃岐うどんがふるまわれた。児童らは「モチモチしてる」「出汁がおいしい」などと驚きの声を上げ、喜んだ様子でうどんをほおばった。

うどん愛なら誰にも負けないという前田くん。発端は父親と出掛けた夏休みのうどん旅行。鹿児島市で初めて丸亀製麺のうどんを食べた味が忘れられず、作文に感動をしたため、東京本社に手紙を送った。

これを見た社長や社員一同は、「何とかしたい」と一念発起し来島を決断。関東から陸路380㌔を移動し、当日午前5時着の船で奄美大島入りした。

キッチンカーは、店舗と変わらない作り立ての味がその場で提供できる万能カーで、丸亀製麺の味を唯一決めることができる「麺匠」の藤本智美さんや麺職人ら5人が調理にあたった。4~6年生児童と保護者の200食分を用意。ちくわの天ぷらやねぎなどの薬味が添えられ、粉から作る打ち立て、ゆで立てのこだわり麺を、昆布や複数の削り節から取った出汁で食べた。

校庭には昼前から親子らが並び、次々とできたてのうどんが配られた。児童らも「もっちりしてる」「初めて食べた」などと会話を弾ませながら舌鼓。食べた後は満足そうにお礼を述べていた。

憧れの丸亀製麺と奄美で対面し、夢が叶った前田くんは「感動。美味しい麺に出汁、薬味との相性も抜群。また来てほしい」と喜んだ。同社マーケティング統括部の前田美紗都さんは「みんなの笑顔が見られただけでも来たかいがあった。打ち立て、作りたてを提供するという理念通り、これからも多くの人に喜びを届けていきたい」と話した。

なお、キッチンカー訪問は同社の社会貢献の一環。4日にはうどんに関する講話も行われた。