「徳之島のハブさんへ」

「ありがとうの手紙コン」の九州・沖縄ブロック最優秀賞の宇都佑星くん(岡前小3年生)を副賞で祝福(提供写真)

ファミマ「ありがとう手紙コン」九州・沖縄ブロック最優秀賞 岡前小3年・宇都佑星くん

【徳之島】全国の小学生対象のファミリーマート「ありがとうの手紙コンテスト2021」で、天城町立岡前小学校3年生の宇都佑星(ゆうせい)くんがしたためた「徳之島のハブさんへ」が、九州・沖縄ブロック中学年の部で最優秀作品賞に輝いた。地元チェーン店の関係者たちも世界自然遺産登録とハブの関係性に焦点を当てて感謝をつづった感性に感動し、副賞を届けた。

(株)ファミリーマート(本社・東京都港区、細見研介代表取締役社長)が、地域社会と共にこどもたちの成長を応援し、感謝の気持ちがあふれる地域社会づくり―にと2009年から開催しているコンテスト。13回目の今年度は全国の小学生から計3万3979通の感謝の手紙が。ジャーナリストの池上彰氏を審査員長に厳正審査(12月6日)。全国7ブロック別に低・中・高学年の部の各「最優秀作品賞」21作品、「審査員特別賞」35作品などを選出(オンライン表彰済み)した。

「徳之島のハブさんへ」思いを書いた宇都くんは「ハブのせいで大好きな虫取りが制限されていると思っていた。でも、『徳之島が世界自然遺産になった』と聞いた時、いろんな理由の中に、『ハブがいたからたくさんの生き物の命が守られてきた』とも聞いてびっくり。だから、ありがとう、今まで悪者あつかいをしてごめんなさい、との気持ちで書きました」。最優秀賞には「とても大きな賞をもらってびっくりしました、うれしいです」とニッコリ。

上部組織(南九州ファミリーマート)からの副賞(クッキー計150袋)も携えて岡前小を訪れた同天城店オーナー福本哲良さん(70)らは「島の自然の全てを大切に思う心と視点に感動した」と目を細めていた。