職場体験バスツアーを初実施

「職場体験バスツアー」に参加した男性2人(右側)ら。奄美山羊島ホテルでは職員(左)から仕事内容などの説明を受け、施設見学もした

2人参加、仕事内容知り就業体験 奄美市

奄美市は、2021年度事業で就職促進を目指すことなどを目的とした「職場体験バスツアー」を企画し、8日、応募した市民2人が参加して同ツアーを初めて実施した。この日の観光・サービスコースでは、2ホテル、スーパー、バス会社の4事業所を回り、参加した男性2人は、事業内容や仕事内容などの説明を受けたほか、うち2事業所では約1時間就業体験もした。

担当課の市商工政策課しごと政策係によると、「職場体験バスツアー」の目的は、(1)奄美市での人手不足が深刻になっている現状を踏まえ、就職促進を目指す(2)事業所の担当者から直接話を聞き、職場環境や働く人の生の声、働き方を知り、イメージを高め就職へつなげる(3)ミスマッチのない就職を促進する(早期離職対策としての効果)。

1日目の7日に予定していた福祉コース(2事業所巡回計画)は応募者のキャンセルで実施できなかった。

8日は、4事業所を巡回。市商工政策課しごと政策係の俵好美さんが、50~60歳代の男性2人と同行した。(1)奄美リゾートホテルティダムーン(奄美市笠利町)(2)(株)しまバス(奄美市名瀬)(3)奄美山羊島ホテル(奄美山羊島観光)(4)グリーンストア入舟店―を回った。

参加者によると、奄美リゾートホテルティダムーンでは、ベッドメイキング、風呂場や洗面所清掃の就業体験をした。奄美市名瀬にある奄美山羊島ホテルでは、職員が仕事内容、勤務体制、勤務時間などについて1時間余り詳しく説明したほか、男性2人からの質問に答えていた。大浴場や飲食コーナー等がある5階フロアを見学し、4階の客室見学もした。

参加者の一人、斎藤陽一さん(53)は、昨年12月に福島県から奄美に移住してきた。英語が堪能だという。斎藤さんによると、奥さんがインターネット検索で奄美大島について調べ、奄美大島移住を決めた。「チラシで職場体験バスツアーのことを知り応募した。奄美大島はポテンシャルが高く、リラックスできる島。観光関連の仕事をしていたので、それを生かせる仕事を探したい」と話した。

9日は、事務・専門コースに市民1人が参加して3事業所を回る計画。

市は、22年度も同ツアー実施を予定している。