七十七銀行、奄美合宿

実戦練習で鋭い打球を放つ野手陣

1年間の土台作り
都市対抗で初戦突破へ

 社会人野球チームの七十七銀行硬式野球部(宮城県仙台市)の選手26人、監督・スタッフ4人を加えた30人が春季合宿ため3日に空路来島。第2クール3日目の10日、奄美市の名瀬運動公園市民球場で実戦形式の練習を公開した。投手、野手陣ともに軽快な動きで順調な仕上がりを見せた。

 七十七銀行は都市対抗野球大会に2003年から通算11回出場。04年都市対抗3位、06、12年日本選手権ベスト8の戦績を残している。03年から始まった同野球部の奄美合宿はこれまで数回を除き、毎年実施。来島も15回を数える。

 昨年12月に就任した杉森智幸監督(44)は選手、コーチ時代を含め奄美合宿を経験。今年の合宿は宇都伊織新コーチ(38)の加入で内野守備強化を中心に取り組む。各個人の課題克服を目指し夜間練習にも挑んでいる。

 杉森監督は「コロナ禍で奄美合宿はぎりぎりの時点で決定。奄美合宿に来ることが1年間を戦う上で重要だった。大事な合宿」と強調。「2年連続都市対抗出場を逃している。過去の最高戦績のベスト4以上の成績を数年で達成しようと頑張っている。今年は都市対抗に出場し初戦突破が目標」と意気込みを語った。

 大野裕太主将(34)は「2年間全国大会に出ていない。都市対抗に出て1勝したい。選手も入れ替わり若いチームになった。仲もいいが甘えにならないように厳しく心掛けている」と力を込めた。

 奄美合宿は15日まで実施され、16日上阪。4月の日本野球連盟(JABA)主催の長野大会に臨む。