花購入で生産者を応援

届いたフラワーアレンジメントに心を癒す大島支庁職員ら

大島支庁職員 花々手に、心癒す

 新型コロナウイルス感染症の影響で需要が低迷する花きを購入し、地域の生産者を応援しようと、県大島支庁の職員が地元産フリージアなどで作ったフラワーアレンジメントを購入した。花々が飾られた鉢を手にした職員らは「色鮮やか」「和らぐ」などと心を癒していた。

 県園芸振興協議会大島支部が企画。各地の卒業式や送別会など催事の中止が相次ぎ、生花の需要が減り苦境にある花き農家や生花店を支えようと、庁舎内で購入希望者を募った。

 価格帯は、500円と千円の2種類。主旨に賛同した市内2店が奄美産のフリージアをはじめ、ガーベラやスイートピー、バラやカーネーションなど季節の花々を使ってアレンジメントを手掛けた。

 10日は、購入者約50人分のフラワーアレンジメントが奄美市名瀬の同庁舎1階に届けられ、色とりどりに並んだ。同庁農政普及課の大住美紀さんは、サンプルを見て目を奪われ購入を決心。「心が浮き立つ気持ち。リビングや玄関に飾りたい」と笑顔だった。

 同課の川越尚樹課長は、「催事の縮小で困っていると聞き企画した。行政サイドで提案していくことが大事。これからもアイデアを出していきたい」と話した。