大賞を受賞した福山由美子さんの作品「女性パワー」
奄美群島農業農村整備事業推進協議会が主催する写真公募展「第21回あまみフォト農美展」の審査会が10日、県土地改良事業団体連合会大島事務所であり、入賞・入選18作品が決まった。単写真、組写真、携帯写真で募集し、大賞には奄美市名瀬在住の福山由美子さん(80)の作品「女性パワー」(組4枚)が輝いた。
独特の文化である奄美の農業風景などの写真を通して、見直す機会にと実施。今年のテーマは「農業が織りなす奄美の四季」で、群島内から23人・計58点(単写真36点、組写真22点)の作品が応募。写真家の濱田康作さんが審査員長を務め、事務局員含む6人が審査した。
大賞を受賞した福山さんの作品「女性パワー」は、龍郷町、宇検村、喜界町で撮影したもの。農作業や豊年祭など、女性が活躍する場面を色鮮やかに捉えた。
審査員長は「特に左上の写真がよく。単写真でも賞を取れる素晴らしい作品」と評価。全体では「コロナ禍で祭りなどの写真が少なくなったが、(ショウガやニンニクなど)例年と違う作物が増えている」と講評した。
表彰式は新型コロナウイルスの感染防止の観点から中止する。作品展は情勢を鑑み検討中。22年度については、コロナ禍での写真撮影機会の減少などを理由に休止とする。
大賞以外の入賞・入選作は次の通り(敬称略)。
【一般】▽特別賞1席 松本倫子(徳之島町、組3枚)▽同2席 美根政乃(奄美市名瀬、組2枚)▽同3席 神川英資(和泊町、単)▽入選 松本倫子2点(組4枚×2)、福山由美子3点(組3枚、単×2)、与島邦重(奄美市名瀬、組3枚)、小久保純子(同、単)
【子どもの部】田畑紗(奄美市名瀬、単)
【携帯の部】▽特別賞 大原徹(奄美市名瀬、単)▽入選 達村祥子(同、単)、大原徹(同、単)、森俊介(同、単)、重田聖(伊仙町、単)、富田良一(徳之島町、単)