おしごとテーマパーク

大勢の子どもたちが参加しさまざまな仕事を体験した「おしごとテーマパーク」

機織りや鑑識、天気予報など挑戦
幼児や小学生が参加 島の仕事、楽しむ

 子どもたちがさまざまな仕事を体験するイベント「おしごとテーマパーク」が13日、奄美市名瀬のなぜまち商店街であった。子どもたちは家族や親子で職業体験ブースを回り、大島紬の機織りや警官の鑑識、気象士による天気予報やラジオ放送のパーソナリティーなどさまざまなプログラムに挑戦。島の仕事、働く魅力を笑顔で体験した。

 幼児や小学生を対象に、働く楽しさや地元の仕事の魅力を子どもたちに感じてもらうおうと実施。奄美市が主催し、企画・運営はあまみエフエムが手掛けた。

 会場では、架空の街「わらぶっく商店街」と題し、大島紬や黒糖焼酎などの島の基幹産業をはじめ、サービス業や美容業、医療や福祉、メディアや官公庁の職員など17の職業体験プログラムを展開。市総務部企画調整課の豊勇樹係長は「(体験が)いい思い出になり、将来は島で働くきっかけになれば」と期待を込めた。

 イベントが始まると、子どもたちはスタンプ帳を片手にお目当てのコーナーへ散った。大島紬の職人やネイリストなど、ブースに出向いてはワークショップに挑戦。憧れの仕事に親しんだ。

 名瀬測候所のブースでは、天気予報のほかペットボトルを使った実験を通して、雲が発生する仕組みや竜巻の原理などを気象士から教わった。iTeen奄美ティダモール校ではITのプロがパソコン操作を指南。自衛隊ブースでは、バーチャル飛行体験や制服着用体験もあり、凛々しいわが子を写真に収める保護者の姿などが見られた。 

 将来は医者になりたいという小宿小2年の田中蓮くんは奄美署ブースで鑑識を体験。「指紋が浮き出て不思議だったけど、楽しかった」と話し、医師によるコーナーがあると知ると早速母親の手を引いていた。