「島サバクリエイティブGCD」

オンラインで7人が登壇した「島サバクリエイティブGCDトークショー」(動画投稿サイト・ユーチューブより)

熱い島おこしに共感
7人登壇、今年はオンラインで

 島おこしを考え、活動に取り組む人らがプレゼン形式でトークするイベント「島サバクリエイティブGCD(ガシド)トークショー」が13日、オンラインであった。奄美群島を題材に商品開発や地域活性化策などの熱い思いを提案する7人が登壇し、事業での試みやアイデアなどの発表。視聴者らに「ガシド!(その通り)」と、共感を誘った。

 奄美群島広域事務組合が主催。奄美群島12市町村が掲げる群島成長戦略ビジョンに基づく人材育成事業の成果発表の場で今回が8回目。今年度会場は与論町を予定していたが、新型コロナウイルス感染防止の観点からインターネット配信にした。

 与論高校1年生の川畑光麗さんは、観光客向けの商品開発構想「インニャリ・パンニャリ」を紹介した。「サンゴを守るクッキー」など菓子類を軸に、生徒がアルバイトで製造を手掛ける計画などを披露。4月から予定し、「高校生発だから注目も高まる。与論高校が盛り上がれば受験生も増えて島が元気になれる」と期待を込めた。

 水嶋健さんは8年滞在したベトナムから帰国後、沖永良部島と外国人をつなぐ場を作りたいと「合同会社オトナキ」を起業した。これまでに「ベトナム人と少し話せます」などと書かれたTシャツなど、橋渡しのためのアイデアグッズを多数制作。日本語なしで楽しめる場づくりなどの目標などを掲げた上で、「これからも島民のやさしさを外国人につないでいきたい」と話した。

 配信中、チャットメッセージには「いいですね」「やりましょう」とのエールも届いた。サイバー大学の勝眞一郎さんが講評し「共通しているのは持続可能なコミュニティーをどう作るのか、次世代をどう育てるかということ。小さなことでいいから挑戦し仲間づくりを進めてほしい」と呼び掛けた。

 発表の間には「奄美群島民間チャレンジ事業見本市」もあり、5事業所が成果を披露。奄美の果実を使ったジェラートや島素材のテキスタイル商品などが紹介された。