県本格焼酎鑑評会表彰式

黒糖の代表で表彰を受けた有村社長(右)

代表で有村社長(奄美大島酒造)が受賞

【鹿児島】2021酒造年度に県内で製造された焼酎の出来を審査する県本格焼酎鑑評会の表彰式が15日、県庁であった。

鑑評会は焼酎の技術、品質の向上、新製品開発を促進するために、県酒造組合(濱田雄一郎会長)が毎年行っている。今年は100の製造場から出品された229点について、1月19、20日に熊本国税局、県工業技術センター、鹿児島大学の専門家6人が審査し、いも、米、麦、黒糖の部門ごとに入賞品を選出。84の製造場から169点が入賞した。

例年表彰式は入賞した蔵元関係者や来賓が参加し祝賀会も実施していたが、新型コロナウイルスの影響で各部門の最も優れた蔵元のみの参加となった。黒糖部門は奄美大島酒造の「じょうご」で、有村成生社長が総裁の塩田康一知事から表彰状を受け取った。

「当社は唯一、奄美産の新糖を100%使用していることなどを評価していただいた」と有村社長。「今後も確かな品質のものを作っていく。まだまだ黒糖焼酎の認知度が全国的には低い中で、酒造組合や県とも協力して知名度アップにも貢献していきたい」と今後の抱負を話していた。

なお黒糖焼酎の入賞は15点で銘柄、製造場、杜氏名は以下の通り。(敬称略)

弥生(弥生焼酎醸造所)川崎洋之▽氣(西平本家)小瀬戸悠悟▽うかれけんむん(奄美大島開運酒造)高妻淑三▽あまみ六調(奄美大島開運酒造奄美伝承蔵)高妻淑三▽じょうご(奄美大島酒造)安原淳一郎▽里の曙(町田酒造)永井辰之▽たかたろう(朝日酒造)喜禎浩之▽奄美(亀澤酒造場)尚哲也▽奄美(天川酒造)三代和彦▽奄美(中村酒造)中村裕▽奄美(奄美酒類)元田武志▽マルシカ(松永酒造場)松永晶子▽島のナポレオン(奄美大島にしかわ酒造)永喜竜介▽天下無双(新納酒造)新納仁司▽昇龍(原田酒造)有川貞一