生徒と企業が商品リニューアルでコラボ

リニューアルした商品を手にタイセイ観光の木村さん(奥左)と奄美高校商業科2年3組の生徒たち

奄高商業科×タイセイ観光
パッケージ完成でお披露目

 奄美市名瀬の奄美高校商業科の2年3組(田尻京子教諭、13人)生徒と、市内で特産品を製造販売する企業㈱タイセイ観光(木村嘉代表取締役)がコラボし、リニューアルした商品が完成、16日に同校でお披露目した。パッケージデザインを手掛けた生徒らは「かっこいい!」「シンプル」と声を上げて歓喜。今月末までには、奄美群島内の各土産店などで発売される。

 同科の「商品開発」授業の一環。一般公募を機に同社が声を掛け、昨年10月から協働でパッケージのリニューアルを進めてきた。

 手掛けた商品は、長年銘菓として親しまれてきた「マンゴークランチチョコレート」と「アオサ・黒糖サブレ」(大・小)の二種類。生徒がデザイン案を持ち寄るなど試作を重ね、マンゴーチョコは黄色の下地にクロウサギへの注意を促す標識イラストを配置したシンボリックなものに、一方のサブレは、黒地にAMCCの商品ロゴとマンゴーの絵を添えたシンプルなものを考案。一風変わったパッケージに仕上がった。

 生徒に完成した商品を披露した同社営業の木村謙太さんは「商品がたくさん並ぶ店頭でとにかく目立ちたかった」と意図を説明し、「わかりづらいという話もあったが、チャレンジがなければ何も変わらない」と講評。「一緒にできて楽しかった」と感謝した。

 マンゴーチョコのデザインを考案した大山晃綾さん(17)は「凝ったものよりシンプルに」と制作。「店頭で見かけた時には自慢したい」と笑顔だった。

 希望小売価格は、マンゴークランチチョコレートが千円。アオサ・黒糖サブレは大が千円で、小が600円(共に税抜き)。奄美大島、喜界島、徳之島の土産店などで購入できる。