マグロの解体ショーに見入る来場者ら
黒糖焼酎のコーナーで説明するスタッフ
奄美の養殖マグロ解体ショーも
大島紬や黒糖焼酎など販売
【東京】豊島区池袋の東武百貨店本店8階の催事場で「第42回大鹿児島展」が開催されている。本場大島紬や黒糖焼酎などが販売され、三密を避けながらもにぎわっている。養殖マグロの解体ショーも初めて行われた。22日まで。
60周年を迎えた同百貨店での「第42回大鹿児島展」は、鹿児島県と(公社)鹿児島県特産品協会が主催し、17日から始まったもの。71店舗の中には、奄美の魅力も集った。本場奄美大島紬の仁左エ門工房・原正仁さんは、織りと絞りをコラボさせた帯や大島紬のペンダントなどを出展。「大島紬を、さらに多くの人に知ってもらいたい」と話した。黒糖焼酎も芋焼酎と同数の4蔵元が「奄美群島だけで造られる味わい」をPRしていた。ある蔵元は「今年は一升のサイズが売れています。コロナ禍で家飲みする人が増えたためでしょうか」としながらも「昨年より活気がありますね」と売り場を眺めていた。
オープニングイベントを飾ったのが、TAGIRUBA(鹿児島市)による「マグロの解体ショー」。初開催には、瀬戸内町の養殖マグロが用意された。「63㌔のクロマグロです。きれいな奄美の海のおかげで、成長が早くとてもおいしい」などスタッフが説明。その後、鮮やかな手さばきで解体される奄美産のマグロに、視線が集中していた。
同社代表取締役社長・加世堂洋平さんは「立派なマグロです。刺身にして約400人分が取れたと思います」と笑顔。買い求める人の対応に追われながら、イベント成功を感じていたようだった。ほかにも黒糖スイーツやサトウキビ酢など、魅力あふれる「大鹿児島展」は、22日まで。