出発式でお披露目となった新しいサイクル列車
地元保育園児が体験試乗
あやまる岬観光公園
奄美市笠利町須野のあやまる岬観光公園で19日、約4か月ぶりに再開された人気遊具「サイクル列車」のリニューアル記念出発式が開催された。式には、安田壮平市長他、工事関係者らが出席するとともに、招待された同市宇宿保育所の児童15人が参加。奄美を代表する景勝地の同岬の海を前に、児童たちは新しくなった同列車に乗車し、完成を祝った。
「サイクル列車」は、日本で唯一の足漕ぎ式の列車で、1991年に運行を開始。10車両1編成でスタートした同列車は、途中5車両同となり昨年の11月まで運行。例年約6000人が乗車する人気遊具だったが、老朽化に伴い踏切の新設、レールの交換など施設全体のリニューアルとともに新規車両を導入。今後は、2車両4編成を稼働していく。
安田市長は式の開催にあたり「あやまる岬観光公園は、北部観光の拠点施設として島内外から多くの方に利用され、サイクル列車は奄美群島唯一の『列車』として親しまれている。リニューアルに伴いさらに多くの方に喜んでいただけると思う」とあいさつをした。
時折小雨が降る肌寒い天候の中での式だったが、新規車両には以前の車両にはなかった屋根が備わっており、児童たちは雨をしのぎながら安田市長とともに足漕ぎ式列車を体験。「あやまる号」「ほしぞら号」「コクトくん号」「ロビンちゃん号」と、それぞれ名付けられた列車の運転を楽しんだ。
参加した高木想和くん(6)は「初めて乗ったが楽しかった。また乗りたい」と話した。
以前の列車に乗ったことがあるという里光夏=こなつ=さん(6)は「上手く漕げた」と笑顔で話した。