9本柱高倉ふき替え

ふき替え作業が行われている高倉=和泊町歴史民俗資料館=

和泊町、2年前の台風で被害

 【沖永良部】和泊町歴史民俗資料館に保存されている「9本柱高倉」のふき替え作業が19日から始まった。2年前の台風で被害を受けた茅ぶき屋根の一部を修復する。21日に完成予定。

 同町の根折高倉保存会が作業にあたる。今回は、台風の被害が大きかった部分の茅を取り除き、新しいものにふき替える。

 保存会の山下幸秀会長(71)は「高倉は昔の島の暮らしを伝える大事な宝。修復の技術とともに残していきたい」と話した。

 同資料館には、建造から200年以上経過しているとされる高倉が保存展示されていたが、2012年の台風で倒壊。現在の高倉は、もとの古い柱4本を使い18年に新しく建造された。