作品や賞状を手に笑顔を見せる受賞者ら
グランプリ受賞の甲原和憲さん・真子さんの作品「海洋プラスチック資源のアクセサリー」(手前)、「島仕込みクラフトコーラシロップTOBA・TOBA・COLA」
奄美のハンドメイド作家の発掘・飛躍を目指す「第6回あまみハンドメイド大賞」(奄美市、㈱しーま共催)の授賞式が20日、奄美市名瀬の交流術センターであり、7部門8人の受賞者が決まった。グランプリには、喜界町在住の甲原和憲さん・真子さんの作品「海洋プラスチック資源のアクセサリー」「島仕込みクラフトコーラシロップTOBA・TOBA・COLA」が輝いた。
市が策定する「フリーランスが最も働きやすい島化計画」の一環で、奄美群島内の作家35人・43点の作品がエントリー。「奄美の自然、豊かさ、時間を表現する」などを基準に、市、しーま、minne(GMOペパボ㈱)、本場奄美大島紬協同組合青年部が審査した。
グランプリのコーラは、フードロスの島ミカンに喜界島産黒糖やコーラナッツなどの14種類のスパイスを調合し製造。アクセサリーは、海洋プラスチックゴミを溶かして成形。島の魅力、時代にあった革新性などが評価された。
甲原さんは「うれしい限り。ちっちゃな島の手仕事が評価された」と感謝。「これからも島の生活の一部になっているものを使い、さらなる面白いこと、トバトバ(喜界島の方言でウキウキ)するもの作りに励みたい」と喜んだ。
審査員を務めた同社minne事業部部長の新井正樹さんは「全体的に暮らしに馴染む構成。作品、食べ物と幅が広がる回になった」と講評。市商工政策課の畠山正明課長は「どの作品も接戦。高いレベルを満たし、奄美ハンドメイドの盛り上がりを感じた」と称えた。
会場では、小物販売を中心に、ワークショップ体験や飲食など30店が出店する「ハンドメイドマーケット」も開催。新たなアート、食との出会いを楽しむ、市民らでにぎわった。
大賞以外の受賞者は次の通り(敬称略)。
▽奄美市賞 與優華(奄美市)「Create」「ZANSHInBAG」▽minne賞 東大圭利(宇検村)「オリジナルビックシルエットフードジャケット」▽大島紬賞 久保智子(奄美市)「一升瓶バック」▽島ギフト賞 高木義浩(同)「奄美の釜焚塩・三尺バナナと奄美のバナナ島グラノーラ」▽しーま賞 竹内聡(龍郷町)「オオタニワタリの着生フレーム」▽オーディエンス賞 正木睦美(奄美市)「大島紬機織り一式セット」、俵幸子(龍郷町)「2月の奄美の恵み・緋寒桜と金箔、水晶のアクセサリー、タンカンと金箔、水晶のアクセサリー」